ユーロは短期的に上昇に苦悩する可能性=NY為替
きょうも為替市場はドルの見直し買いが強まる中、ユーロドルは一時1.07ドル台前半まで下落。きょうの下げで21日線を下放れる展開が見られており、昨年9月末からの上昇トレンドに黄色信号が点灯し始めている。
市場からは、「ラガルドECB総裁は先週木曜日の理事会後の会見で、ECBのインフレ対策への決意を市場に納得させることができず、そのためユーロは短期的に上昇に苦悩する可能性がある」との見方が出ている。今後、市場が徐々にECBのシナリオに同調する可能性があるとすれば、第2四半期以降で、それまではユーロドルの再上昇は待つ必要があるかもしれないという。一方、ユーロは中国経済のセンチメント悪化の影響も強く受けることから、今回の反発は1.0870-1.09ドル付近で勢いを失う可能性があると述べていた。
また、先週のECB理事会はもっと微妙なニュアンスが含まれていたとの指摘も出ている。先週の0.50%ポイントの利上げ決定は容易だったが、どこまで、どのようなペースで行うかについて理事会は一致した見解をまだ持っていないという。
EUR/USD 1.0732 EUR/JPY 142.52 EUR/GBP 0.8934
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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