ドル円は買いが先行も落ち着く、米経済指標待ちに=ロンドン為替概況
ドル円は買いが先行も落ち着く、米経済指標待ちに=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、全般に落ち着いたムード。ドル円は買いが先行し、一時132.90近辺まで高値を伸ばしたが、その後は132.50割れへと売り戻されている。ユーロ円も141.09近辺まで買われたあとは140円台後半へと小反落。ただ、いずれも前日からの円安水準は維持している。ポンドには対ユーロでの売りが入り、ポンド円は一時159円を割り込んだが、すぐに買い戻された。ドル相場は方向感に欠ける取引。ユーロドルは1.0591近辺まで下押しされたあとは1.0630付近まで下げ渋り。ポンドドルは1.2000近辺まで下押しも、1.20台前半で下げ一服。欧州株や米株先物は前日の上昇のあとで、調整売りに押されるも、足元では下げ渋りとなっている。米10年債利回りは3.68%台から3.72%付近での上下動で方向性に欠けている。伊CPIはようやく小幅の低下と、ピークアウトの兆し。英非製造業PMI確報値は若干の下方修正にとどまった。このあとのNY市場ではADP雇用統計や貿易収支、非製造業PMI確報値、新規失業保険申請件数など一連の米経済指標が発表される。
ドル円は132円台前半での取引。序盤に132.90近辺まで高値を伸ばしたあとは、上昇一服。132.30台まで反落し、上に往って来いとなっている。前日からの高値水準を維持しての取引となっている。ただ、米債利回りや欧州株などが目立った動きをみせていないこともあり、ドル円も落ち着いた相場展開となっている。
ユーロドルは1.06台前半での取引。序盤に1.0591近辺まで軟化したが、その後は1.0630近辺まで反発。前日NY後半からから同水準での推移が続いている。ユーロ円はドル円とともに買われて141.09近辺まで高値を伸ばしたが、その後は140円台後半へと上昇一服。対ポンドではユーロ買いが先行したあとは、売り戻されてきている。11月ユーロ圏PPIや12月伊CPI速報値が前回から伸び鈍化となっており、インフレ鎮静化の兆しがみられていた。
ポンドドルは1.20台前半での取引。序盤に売りが先行して安値を1.2000近辺に広げた。その後は1.20台前半で下げ渋りとなっている。ただ、対ユーロでのポンド売りが入ったことで、戻りは限定的。ポンド円は159円台割れ水準から159.65近辺での上下動で方向性に欠けている。12月英非製造業PMI確報値は速報値から若干の下方修正となったが、目立った市場反応はみられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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