来年のユーロは堅調な値動きを期待も、上値追いは限定的との声も=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中、ユーロドルは買いが優勢となっている。ただ、1.06ドル台での上下動に変化はない。来年のユーロについては今年のドル高が後退するとの見方から、堅調な値動きを期待する声も出ている。ただ、今年のドルのように上値を積極的に試す展開は、いまのところ考えずらいという。
ECBは先日の理事会で予想以上にタカ派姿勢を堅持し、引き締めの長期化も示唆した。次回2月、3月も0.50%ポイントの利上げが見込まれている状況。ただ、ECBのタカ派姿勢だけではユーロの支えにはならないと指摘。ECBの政策と実体経済への影響には時間差があり、その分、ユーロ圏経済への重石が大きくなるという。来年のユーロ圏の成長見通しは0.5%程度を予想しているようだ。
なお、ECBは来年に少なくとも4回の利上げを行い、6月までに中銀預金金利を3.50%まで引き上げると予想されている。ユーロドルは1.10ドルが上値ターゲットとなっているようだが、そこから上には慎重なようだ。
EUR/USD 1.0667 EUR/JPY 142.13 EUR/GBP 0.8844
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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