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調整主導で方向性希薄、ドル円は133円台後半=ロンドン為替概況

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調整主導で方向性希薄、ドル円は133円台後半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、調整主導で方向感が見えにくい展開。ドル円は前日海外市場で134.50付近まで買われたあとは反落している。東京市場では133.47近辺まで、高値から約1円幅の下落となった。しかし、133円台半ばでは買いが入り、明確に下抜けず。ロンドン時間に入ると133.90近辺まで反発し、その後は揉み合いが続いている。米10年債利回りが3.83%台から3.87%台で下に往って来いとなっており、方向性を見せないことがドル相場にも反映されている。ユーロドルはやや買いが優勢。1.0610付近から1.0658近辺まで一時上昇、その後は1.06台前半に落ち着いている。ECB経済報告が公表されており、直近理事会での75bp利上げについて説明された。インフレ率が高過ぎるとの認識で、今後の利上げ継続姿勢が示されていた。ポンドドルは1.2010付近から1.2060付近での振幅。対ユーロではやや売りに押された。欧州株や米株先物は落ち着いた取引が続いており、ユーロ円は142円台割れから142円台前半へと買戻しが入る一方、ポンドドルは160円台後半でので底這い状態が続いている。総じて、年末相場のムードが広がり積極的な売買は行われていない印象。

 ドル円は133円台後半での取引。前日海外市場では134.50付近まで買われたが、その後は売り戻されている。東京市場からのレンジを踏襲して133.50割れ水準から133.90付近での揉み合いに終始している。欧州株や米株先物が落ち着いた値動きとなっており、米債利回りも方向性に欠ける上下動と手掛かり難。

 ユーロドルは1.06台前半での取引。東京市場での1.06台前半の揉み合いを上抜けて、一時1.0658近辺まで買われた。しかし、上値追いもそこまで。1.06台前半へと戻している。ユーロ円は東京市場で下落したあと、買戻しが入っている。142円台割れから142.40付近まで反発した。対ポンドでは買いが優勢となっており、ユーロ相場を下支えしていた。ECB経済報告では、インフレ率が高過ぎる、今後も利上げを継続することなどが再確認された。

 ポンドドルは1.20台前半での取引。東京市場からのレンジ相場を踏襲しており、動意薄。1.2010付近から1.2060台までのレンジで推移している。ポンド円は東京市場で軟化したあと、安値圏で揉み合っている。161円を挟んだ上下動にとどまっている。ユーロポンドは0.88台前半から半ばへとじり高。目立った材料はなく、年末相場の様相を呈している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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