ドル売り先行も続かず、欧州株は小高く推移 ドル円136円台前半=ロンドン為替概況
ドル売り先行も続かず、欧州株は小高く推移 ドル円136円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが先行も続かず。ドル円は136円台割れから一時135.76近辺に安値を広げたが、その後は欧州株が堅調なことや米債利回りが小幅上昇したことなどを受けて136円台前半へと買い戻されている。ユーロドルは上に往って来い。1.06手前から1.0658近辺まで高値を伸ばしたあとは、1.0610付近に押し戻されている。独Ifo景況感指数が予想を上回る改善となり、Ifoエコノミストも本日のデータで景気後退の可能性が低下と高評価だった。ただ、対ポンドでの売りが入るなどユーロ買いは続かず。ポンドドルも1.21台後半から1.2242近辺まで買われたあとは、再び1.22台割れと振幅。対ユーロでの買い戻しが入った分、やや底堅く推移している。ユーロ円は144円台後半での推移。ポンド円は165円台後半から166円台前半へと小高い。全般的には目立った方向性は見いだせず、先週末の値動きに対する調整の動きが中心だったようだ。
ドル円は136円台前半での取引。週末には共同通信が、政府・日銀がそれぞれの役割を定めた共同声明を改定する、と報じた。週明けオセアニア市場で円高方向に相場が振れて取引を開始した経緯がある。しかし、135円台では買いが優勢で、その後は136円を挟んだ振幅となった。ロンドン序盤には135.76近辺に安値を小幅更新も、足元では136円台前半に買い戻されている。中曽前日銀副総裁は、コロナ禍からの回復の遅れで、日銀は大規模な刺激策を継続していると述べている。
ユーロドルは1.06台前半での取引。先週末にはドル高の動きに押されるも、週明けはじりじりと買い戻されている。ロンドン序盤には1.06付近から1.0658近辺まで上伸する場面があった。ただ、買いも続かず1.06手前へと反落。上に往って来いとなっている。ユーロ円は144円台半ばから後半で底堅く推移。東京早朝の下げを戻して揉み合いに。対ポンドではユーロ買いが先行したが、続かず押し戻されている。
ポンドドルは1.21台後半での取引。1.21台後半から上放れると一時1.2242近辺まで買われた。しかし、その後は再び1.22台割れへと押し戻されている。ポンド円は165円台後半を中心に推移していたが、ロンドン序盤には166.45近辺まで上昇。その後は166円台前半での推移。ユーロポンドは序盤に0.8733近辺まで買われたが、その後は0.8691近辺に安値を広げた。ややポンド買いが優勢も、目立った材料には欠けていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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