円高スタートから戻すも、上値重い=東京為替概況
円高スタートから戻すも、上値重い=東京為替概況
先週末の海外市場で米リセッション懸念からのリスク警戒の動きなどに137円台前半から136円台前半までドル安円高が進み、136円60銭前後で週の取引を終えたドル円。週明けは一気に円高が強まってスタートした。週末に共同通信が報じた岸田政権ができるだけ早期に実現としてきた日銀との共同声明を改正する方針を固めたとの報道を受けて、従来の日銀の緩和姿勢が後退するとの期待が広がった。135円台後半でスタートしたドル円は、東京勢の参加とともに週末終値との窓を埋める形で136円61銭まで上昇したが、すぐにドル売り円買いが強まり、135円77銭を付ける動きとなった。
しかし松野官房長官が定例会見で共同声明を改正する方針を固めた事実はないと否定。136円30銭近くまでドル円は急騰し、午後に入って136円30銭台をしっかり付けるなど、しっかりの動きを見せた。
朝の円買いはクロス円でも見られ、ユーロ円は先週末の144円70銭前後から143円82銭を付けた。その後144円50銭超えまで買い戻しが入ると、午後に144円61銭を付けている。
ユーロドルはドル円が早朝の安値から買い戻される中で、ドル買いがやや強まり、先週末の安値を割り込んで1.0582まで。その後は買い戻しが入り。106台を回復している。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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