中国関連でのリスク警戒の動きが広がる=東京為替概況
中国関連でのリスク警戒の動きが広がる=東京為替概況
中国国内での新型コロナの感染が広がり、5日連続で一日当たり新規感染者数過去最多を更新。一方で当局による厳しい行動制限などを批判し、週末に北京や上海などの大都市で大規模なデモが行われた。異例の事態に中国への警戒感を強める動きとなっている。
こうした状況を受けて、香港株が朝から大きく下げて始まるなど、中国関連の売りに加え、資源国通貨売りの動きなども見られた。ドル円の下げもきつくなっている。ドル円は先週末に139円60銭台まで上昇。その後139円10銭台まで下げて週の取引を終えると、週明けはまずドル高スタート。139円50銭手前まで上値を伸ばした。しかし、その後は一転してドル安円高に。リスク警戒での米債高(利回り低下)の動きによるドル売りも加わり、138円34銭までの大幅安となっている。リスク警戒の動きはドル高円高となっており、ユーロなどは対ドル、対円ともに軟調。ユーロドルは朝の1.04台から1.0341まで。円高の動きも加わったユーロ円は145円手前から143円25銭まで大きく下げた。
豪ドルは、9時半に発表された10月の小売売上高が予想外にマイナス圏となり、豪ドル売りが出たところに、最大の輸出先である中国の懸念が広がる形で下げが加速。豪ドルドルは0.67台半ば手前から0.6666前後まで、豪ドルは93円70銭台から92円台半ば割れまでの下げとなった。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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