【本日の見通し】米雇用統計次第
【本日の見通し】米雇用統計次第
本日21時半に6月の米雇用統計が発表される。トランプ政権からの利下げ圧力が強まり、市場としても年内3回利下げの期待が復活してきた中で、金融政策のカギを握る材料の一つ雇用動向への注目が集まる。
今週の関連指標はJOLTS求人件数が予想を大きく上回るサプライズな好結果、ISM製造業は予想を小幅上回るも、好悪判断の基準となる50を超えない、ややさえない結果、昨日のADPは予想外のマイナスとサプライズな弱さと、まちまち。雇用統計本番の見通しも揺れており、結果次第という面が大きい。
予想を下回る雇用の伸びに留まると、直近25%程度となっている今月のFOMCでの利下げ期待が強まり、ドル売りが広がる可能性がある。今月利下げに踏み切った場合、年内3回の可能性が強まるだけに、中期的にもドル売り材料となる。
ドル円は直近142円50銭-144円50銭のレンジとなっているが、結果次第でレンジを離れて方向性が生じる可能性。雇用統計の後23時に発表されるISM非製造業景気指数が雇用統計と同じ方向(弱い雇用統計に対して弱いISM非製造など)となった場合、動きが加速する可能性も意識する必要。
ただ予想から大きく外れなかった場合は、明日の米国の祝日を含むロングウィークエンドを前に取引が手控えられる可能性がある。
ユーロドルは基本的にしっかり。雇用統計次第で1.18台半ばトライがありそう。
ドル主導でクロス円は難しい動き。ドル円が崩れると下方向も、基本的には対ドルでのユーロ買いを受けてユーロ円はしっかりか。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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