米ＣＰＩ、中古車と医療保険の低下が寄与

　この日発表の１０月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）は総合指数が前年比７．７％と予想を下回る伸びを示した。伸びは４か月連続で鈍化している。一方、市場が注目していた食品・エネルギーを除いたコア指数も前年比６．３％と予想以上に伸びが鈍化していた。

　医療サービスと中古車価格の前月比での低下がコア指数の伸び抑制につながった。中古車が前月比２．４％低下、医療保険は４％低下と過去最大の値下がり。ガソリンは４％値上がりした。

　総合指数では前月比の住居費が１９９０年以来の高い伸びとなり、伸び全体の半分余りを占めた。住居費はサービス分野の最大項目で総合指数の約３分の１を占める。また、ホテルの宿泊費がここ１年余りで最大の上昇となった。食品価格は前月比で伸びが鈍化している。

米消費者物価指数（10月）22:30
結果　0.4%
予想　0.6%　前回　0.4%（前月比)
結果　7.7%
予想　7.9%　前回　8.2%（前年比)
結果　0.3%
予想　0.5%　前回　0.6%（コア・前月比)
結果　6.3%
予想　6.5%　前回　6.6%（コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美