ECBのバランス感覚はますます難しくなる=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが強まっており、ユーロドルは買い戻しが加速している。一時0.9975ドル付近まで買い戻されており、目先はパリティ(1.00ドル)回復を試すか注目される。
ユーロに関しては木曜日のECB理事会が最注目となる。市場では0.75%ポイントの利上げが確実視されている状況。だた、それ自体は完全に織り込まれており、ユーロの支援材料にはならないとの見方が多い。
むしろ、その次の12月理事会への見方が分かれている。ECBが高インフレに固執すれば0.75%ポイントの利上げ、エネルギー危機に伴う景気後退を考慮すれば0.50%ポイントに留めるという。ラガルドECB総裁の会見などでその辺のヒントが出るか注目されるが、ECBはインフレ対策と景気減速の間で葛藤を続けており、バランス感覚がますます難しくなっている。
EUR/USD 0.9965 EUR/JPY 147.26 EUR/GBP 0.8688
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。