アメリカン航空が決算発表 旅行需要が堅調 ただ、株価は軟調=米国株個別
アメリカン航空<AAL>が取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内となったものの、1株利益は予想を上回った。インフレへの不安にもかかわらず、旅行需要が引き続き高まると予測。ガイダンスも公表しており、第4四半期の1株利益は予想を上回る見通しを示した。
堅調な見通しと着実な業績はパンデミックの急減速から立ち直りつつあることを示している。パンデミック以前にはほとんど見られなかった仕事とレジャーの融合型旅行の増加や、運賃の上昇、渡航規制を解除する国が増えたことによる国際線の予約増などがその一因となった。
同社のアイソムCEOは声明で、「需要は依然として強く、米国および世界の他の地域の顧客が航空旅行とパンデミック後の再接続能力を引き続き評価していることは明らかだ」と述べた。
ただ、暫定決算を事前に発表していたこともあり、株価は軟調に推移。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.69ドル(予想:0.60ドル)
・売上高:134.6億ドル(予想:134.2億ドル)
旅客収入:124.0億ドル(予想:121.4億ドル)
・座席有効マイル:685.7億(予想:688.6億)
・有償旅客マイル:585.0億(予想:590.5億)
・座席利用率:85.3%(予想:85.8%)
(10-12月・第4四半期)
・1株利益:0.50~0.70ドル(予想:0.27ドル)
・売上高:2019年第4四半期比11~13%増
・輸送能力:2019年第4四半期比5~7%減
(通期見通し)
・輸送能力:2019年比8~10%減
(NY時間10:12)
アメリカン航空<AAL> 13.80(-0.19 -1.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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