ユーロ円は下に往って来いの展開 ユーロ圏のインフレはさらに上昇との声も=NY為替
きょうのユーロ円は下に往って来いの展開が見られている。ドル円に沿った動きとなっているが、一時140円台に下落する場面が見られたものの、142円ちょうど付近まで戻す展開。21日線が141.90円付近に来ており、その水準での売買交錯となっている。ひとまず100日線がサポートされた格好となっており、来週以降の動きが注目される。
きょうは9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表になっていたが、前年比10.0%と2桁の上昇となっていた。ECBが10月下旬の理事会でさらに0.75%ポイントの利上げ実施の見方を十分に裏付ける内容となっている。
ユーロ圏のインフレはガソリン価格高騰によりさらに上昇する可能性があるとの声も聞かれる。8月のガス価格高騰が遅れをとりながらエネルギー・インフレに反映され、サービス・インフレもさらに上昇することから、今後数カ月間に渡ってインフレは上昇を加速させると見ているようだ。景気後退が深刻化するリスクがあるにもかかわらず、ECBは大幅利上げを排除することはないという。
EUR/JPY 141.93 USD/JPY 144.74 EUR/USD 0.9806
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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