FRBの政策転換は差し迫っておらず、ドルは堅調に推移する可能性=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中、ドル円は買いが優勢となっており、一時133.90円付近まで上昇する場面が見られた。ただ、100日線と21日線の間での上下動に終始しており、次第に三角保ち合いに入りつつある雰囲気も出ている。
市場からは、FRBの政策転換は差し迫っておらず、ドルは堅調に推移する可能性があるとの見方も出ている。FRBが引き締め政策から脱却すると予想するのは時期尚早で、ドルが持続的な弱さに見舞われる可能性は低いという。
7月のFOMCと今週の予想を下回るインフレ指標から、FRBの政策転換への期待が一部から出ている。ただ、それに伴う急速な市場の反応は時期尚早だとしている。複数のFOMC委員は、市場の政策転換の思惑に否定的な見解を示しており、23年半ばまでの利下げは想定しておらず、FRBの引き締めを抑制するには、コアインフレの鈍化を示す証拠がさらに必要だとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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