FRBの対応が不透明な中、ドルは引き続きボラティリティに直面との指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場でドル円は下に往って来いの展開が見られている。朝方発表になった米生産者物価指数(PPI)が、前日の米消費者物価指数(CPI)に引き続き、インフレの鈍化傾向を示したことで序盤はドル売りが加速。ドル円はストップを巻き込んで一時131円台まで下落したが、売りが一巡すると次第に買い戻しが膨らみ下げを取り戻している。米国債利回りが上昇に転じたこともドル円をサポート。
今週のインフレ指標はソフトランディングのシナリオを後押しするものだが、経済とFRBの方向感がまだ曖昧な中で、いまは市場が大きな方向性を示す時期ではないとの指摘も出ている。
7月の米インフレが緩和されても、FRBがいつ利上げを停止するかは不透明であることに変わりはなく、ドルは引き続き不安定な動きに直面するという。前日のCPIと本日のPPIを受けてドルは強い反応を見せている。ただ、この強い反応はFRBの将来の道筋に関する不確実性が、まだいかに高いかを示すもので、今後も乱高下が続く可能性は留意されるとしている。
USD/JPY 132.71 EUR/USD 1.0335 GBP/USD 1.2226
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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