ポンドドルは再び1.17ドル台に下落 スナク氏とモーダント氏が依然トップ2=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って下げ渋る動きを見せ、1.18ドル台に一時戻したものの上値は重く、再び1.17ドル台に下落している。ポンド自体の材料は少なく、ポンドドルは専らドルの行方に左右される展開。
その中でも保守党の党首選が引き続き注目となっている。ただ、ポンド自体はいまのところ静観している状況。本日は党所属議員による2回目の投票が行われ、スナク前財務相とモーダント通商政策担当相が今回も上位2名となり、ライバル候補を引き離した。スナク氏の得票数は101票。モーダント通商政策担当相は83票だった。3位はトラス外相で64票を獲得。第3回投票は18日に行われる予定。
各候補からは減税策が打ち出されている。スナク氏はインフレが抑制されたときのみ減税を行うことを示唆している一方、モーダント通商政策担当相は燃料への付加価値税を20%から10%への引き下げを打ち出している。その一方で、低・中所得者の所得税額のインフレに合わせた引き上げにも言及。
減税に伴い国債発行を増やせば、財政赤字拡大への不安からポンドにとってはマイナス要因だが、経済とインフレに重大な影響を与え、英中銀に利引き上げの理由を与えることになる。
GBP/USD 1.1807 GBP/JPY 164.12 EUR/GBP 0.8486
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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