カナダ円は100円割れ カナダ中銀の大幅利上げの見方には変化なし=NY為替
きょうの市場はリスク回避の雰囲気を強める中、円相場は株にらみの展開となっているが、本日のダウ平均が1000ドル超の急反落となっており、円相場もリスク回避の円高が強まっている。一方、カナダドルも原油下落と伴に売りが強まり、2重の逆風がカナダ円を圧迫。カナダ円は21日線を下放れする格好で100円を割り込んでいる。
きょうは4月のカナダの消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、総合指数は前年比6.8%の上昇となった。前月比で見ると0.6%の上昇と前回よりは伸びの鈍化が見られ、ピーク接近の予兆も見られている。ただ、カナダ中銀が次回の政策委員会で0.50%の大幅利上げを実施するとの見方には変化はないようだ。高インフレは実質所得の伸びも圧迫。4月のCPIの伸びは正規労働者の賃金上昇率である3.4%の2倍であったが、カナダ中銀は労働市場と経済活動が上昇基調を維持する限り、この点を軽視すると見られている。
*カナダ消費者物価指数(4月)21:30
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 1.4%(前月比)
結果 6.8%
予想 6.7% 前回 6.7%(前年比)
USD/CAD 1.2870 CAD/JPY 99.61
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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