アジア株 上海株は1.6%安、香港株は5週間ぶり安値 中国習主席の演説もむなしく悲観ムード漂う
アジア株 上海株は1.6%安、香港株は5週間ぶり安値 中国習主席の演説もむなしく悲観ムード漂う
東京時間14:11現在
香港ハンセン指数 20632.62(-312.05 -1.49%)
中国上海総合指数 3100.74(-50.31 -1.60%)
台湾加権指数 17123.10(-25.78 -0.15%)
韓国総合株価指数 2732.21(+13.52 +0.50%)
豪ASX200指数 7593.90(+24.67 +0.33%)
インドSENSEX30種 57461.58(+424.08 +0.74%)
アジア株は高安まちまち。
習近平国家主席の演説もむなしく、上海株は1.60%安と下げ幅を拡大している。習国家主席はビデオ演説を行った際、ウクライナ危機を巡る欧米諸国の対ロシア制裁は、一方的な制裁だと非難した。中国経済については、長期的な成長傾向は変わらないと述べたくらい。中国の景気下支えに関して特に目立った発言はなかったことで、失望売りを誘っているもよう。
上海市の長引くロックダウンに伴う景気減速を受け、市場では当局が金融緩和に動くと期待していたが、中国人民銀行は、1年物MLF金利と政策金利を予想外に据え置いたほか、預金準備率を予想よりも小幅に引き下げたこともあり、市場では悲観ムードが漂っている。
香港株は約5週間ぶり安値をつけている。一時、買い戻しの動きも見られ、下げを縮める場面もあったが買いは続かず。米国市場での中国企業上場廃止リスクや、中国当局がライブ配信展開をする企業に対し検査を開始すると発表したことなど懸念材料が多く、ハイテク関連を中心に幅広い銘柄が売られている。美団は6.7%安、JDドットコムは5.1%安、テンセントホールディングスは3.7%安。
韓国、豪州、インドは上昇。前日のダウ続伸や米長期金利上昇の一服が好感されている。時間外でもダウは120ドル近く上昇しているほか、ナスダックも0.7%高と上昇している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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