広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ダウ平均は619ドル高 ひとまず警戒一服 ボストン連銀総裁の発言に反応も=米国株概況

株式 

NY株式11日(NY時間16:26)(日本時間05:26)
ダウ平均   40212.71(+619.05 +1.56%)
S&P500    5363.36(+95.31 +1.81%)
ナスダック   16724.46(+337.15 +2.06%)
CME日経平均先物 33840(大証終比:+320 +0.95%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は600ドル超の大幅反発。貿易戦争への懸念は依然として継続しており、投資家の警戒感も強い。ただ、週末ということもあり、本日の米株式市場はひとまず警戒感が一服していた印象。

 午後になってコリンズ・ボストン連銀総裁の発言をきっかけに上げを加速させていた。総裁は「金融市場が混乱状態に陥った場合、FRBは間違いなく安定化を支援する準備がある」とインタビューで述べていた。市場ではトランプ大統領の保護主義政策で、投資家の米国離れが指摘されており、特に米国債やドルが不安定な動きをしている。

 今回の貿易戦争が米経済に長期的な打撃をもたらすのではとの懸念は根強い。取引開始前に中国が対米関税を84%から125%への引き上げを発表。4月12日より実施される。中国財政部は、ホワイトハウスが今年に入って、中国製品への課税を計145%(相互125%、薬物20%)まで引き上げたことを受けての措置だとしている。トランプ大統領は、報復措置を取らずに協議に応じる条件で、90日間の猶予を設定しているが、中国は応じない意向。

 中国の場合、「暮らしより面子!」のお国柄でもあり、今回の対抗措置強化はある程度想定範囲内ではあるが、市場は貿易戦争のエスカレートをさらに警戒して行きそうだ。

 波乱の週ではあったが、株価指数は週ベースでは反発しており、S&P500は5.7%上昇し、2023年11月以来の週次パフォーマンスを記録。ナスダックも7.3%上昇した。

 ただ、本日は落ち着いていたものの、不安定な状況は長引くとの見方は多い。ストラテジストからは、「われわれは、この世界的な貿易体制の変化の初期段階にあり、相互関税の90日間の停止措置により市場の暴落は一時的に反転したものの、不確実性は長引く」とのコメントも聞かれた。

 なお、本日は3月の米生産者物価指数(PPI)と4月調査のミシガン大消費者信頼感指数の速報値が発表された。PPIは前日のCPIに引き続き、予想外のインフレ鈍化を示していたが、FRBのスタンスに変化はないと見られていることから、市場も限定的な反応に留まっている。

 一方、ミシガン大指数は予想を下回ったほか、1年先のインフレ期待が6.7%まで上昇し、1981年以来の歴史的な高水準となった。トランプ関税の影響で、米消費者の先行きに対するセンチメントが低下する半面、インフレ期待を過度に高めており、スタグフレーションへの警戒を示唆する内容ではある。これを受けて株安の反応も一時見られていた。

 JPモルガン<JPM>が決算を受け上昇。経常収益が予想を上回ったほか、純受取利息(NII)も予想を上回った。通期のNIIの見通しを945億ドルに上方修正している。

 AIを活用した創薬やバイオシミュレーションを手掛ける企業の株価の上昇が目立っている。FDAがAIベースの計算モデルが、薬物試験における動物実験の代替となる可能性を検討していると発表したことが買い手掛かり。

 空飛ぶタクシーを手掛けるジョビー・アビエーション<JOBY>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。

 医薬品のアルクティス・バイオ<ARQT>が下落。同社はトッパーCFOが退任し、現最高会計責任者(CAO)のヴァイラヴァン氏がその役職を引き継ぐことを発表した。

 鉱山のニューモント<NEM>が上昇。先行きへの不透明感から金に資金が流れており、金先物は3263ドルまで上昇し、高値更新が続いている。それに沿って同社株も上昇が続いている形だが、本日はアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の50ドルから60ドルに引き上げていた。

 本日は中国が対関税を125%まで引き上げる報復措置を発表して来たが、米半導体への新たな関税も発表した。これを受けて、テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>やインテル<INTC>など、米国に工場を持つ半導体製造企業の株価が下落した。

 若者向けのディスカウントショップを手掛けるファイブ・ビロウ<FIVE>が下落。中国で出荷待ちとなっている同社製品について、米国に向けて出発する前にベンダーに引き取りを断るよう要請したと伝わった。

JPモルガン<JPM> 236.20(+9.09 +4.00%)
ジョビー・アビエーション<JOBY> 5.93(-0.09 -1.50%)
アルクティス・バイオ<ARQT> 12.59(-0.85 -6.32%)
ニューモント<NEM> 54.97(+4.03 +7.91%)
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 147.60(-9.00 -5.75%)
インテル<INTC> 19.74(-0.14 -0.70%)
ファイブ・ビロウ<FIVE> 60.47(-1.30 -2.10%)

リカージョン・ファーマ<RXRX> 5.76(+1.25 +27.72%)
セルタラ<CERT> 12.91(+2.40 +22.84%)
シミュレーションズ・プラス<SLP> 32.65(+6.91 +26.85%)
シュレーディンガー<SDGR> 24.49(+5.27 +27.42%)
アブサイ<ABSI> 3.02(+0.57 +23.01%)

アップル<AAPL> 198.15(+7.73 +4.06%)
マイクロソフト<MSFT> 388.45(+7.10 +1.86%)
アマゾン<AMZN> 184.87(+3.65 +2.01%)
アルファベットC<GOOG> 159.40(+4.03 +2.59%)
テスラ<TSLA> 252.31(-0.09 -0.04%)
メタ<META> 543.57(-2.72 -0.50%)
AMD<AMD> 93.40(+4.70 +5.30%)
エヌビディア<NVDA> 110.93(+3.36 +3.12%)
イーライリリー<LLY> 732.41(+11.50 +1.60%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

FXアプリ スマホランキング

ヒロセ通商 58

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 88
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 25
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
ヒロセ通商 のアプリ詳細

GMOクリック証券 56

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 88
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 14
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
GMOクリック証券 のアプリ詳細

外為どっとコム 54

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 86
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 25
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
外為どっとコム のアプリ詳細

▶︎ FXアプリをまとめて比較する

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます