アジア株 上海株は下落、ロックダウン長期化懸念 感染者9割が無症状にもかかわらず「ゼロコロナ政策」維持
アジア株 上海株は下落、ロックダウン長期化懸念 感染者9割が無症状にもかかわらず「ゼロコロナ政策」維持
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 21518.08(休場)
中国上海総合指数 3186.35(-24.90 -0.78%)
台湾加権指数 16937.83(-66.35 -0.39%)
韓国総合株価指数 2697.69(+1.63 +0.06%)
豪ASX200指数 7523.43(休場)
インドSENSEX30種 57097.29(-1241.64 -2.13%)
アジア株は軒並み下落。
上海株は0.78%安。中国人民銀行は15日に預金準備率を0.25ポイント引き下げたものの、市場は0.5ポイントの引き下げを見込んでいたため、失望感が広がっている。そのほか、上海市のロックダウンが長期化するとの懸念も高まっている。感染者の9割が無症状にもかかわらず、習近平国家主席が「ゼロコロナ政策」を維持すると表明しており、国民の不満は高まるいっぽう。上海市のロックダウンで米アップルのサプライヤーなどが操業を停止するなどしており、サプライチェーンを通じ、世界各地に影響が拡大している。上海市の17日の新規感染者数は2万3362人と、11日連続で2万人を超えた。
きょう発表された中国の第1四半期GDPは前期比、前年比ともに予想を上回る結果となった。ただ、3月末からの上海市のロックダウンによる影響はまだ完全には反映されていないため、あまり材料視されていない。
インド株は大幅下落、3週間ぶり安値をつけている。大手企業の弱い決算を受け投資家心理が悪化している。
ITサービス大手インフォシスの第4四半期決算は、純利益と通期の増収率・営業利益率見通しが市場予想を下回った。同社株は6.7%安で、昨年7月末以来の安値をつけている。大手銀行のHDFC銀行は3.7%安、同社が発表した第4四半期決算で純利益が市場予想を下回った。

執筆者 : MINKABU PRESS
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