【本日の見通し】リスク警戒継続、安値更新で動き加速の可能性も、週末リスクも警戒
【本日の見通し】リスク警戒継続、安値更新で動き加速の可能性も、週末リスクも警戒
ドル円は144円02銭までドル売り円買いとなり、トランプ政権が相互関税を90日猶予との発表で見せた148円台までの上昇分を打ち消し、発表前に付けていた144円00銭の直近安値にほぼ並んだ。その後も144円台前半での推移とドル売り円買い基調となっている。ドル売りの流れとなっており、ユーロドルは高値を更新して1.1240台を付けた。2023年7月以来の高値圏。米国売りの流れが警戒されている。
この後もリスク警戒の流れが継続か。ドル円は143円台を付けると、もう一段のドル売りが出る可能性が高く、下方向のリスクを意識。来週にかけて140円に向けた動きが強まる可能性がある。
ただ、今日は金曜日で週末リスクからいったん調整が入る可能性も否定できない。政治相場となっており、トランプ政権関係者発言などで週明け一気に動いて始まるリスクを考慮すると、週末越しのポジション維持に慎重となり、ポジション整理の動きが広がる可能性がある。直近の動きの軽さからこうしたポジション整理の動きでも数円の値幅となる可能性があるだけに、慎重な対応が必要。
ユーロドルはポイントを超えてきている。ただこの動きユーロを買いというよりもドルを売るという動きからのもので、安定感はないだけに高値追いには慎重。もっとも流れは上方向で下がると買いが出そう。
ユーロ円はドル円の下げが重石も、対ドルでのユーロ買いもあって、不安定な動き。米主導の展開だけに難しい状況が続く。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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