大幅続伸、脱プーチンで供給ひっ迫し2011年以来の高値圏に=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=110.60(+7.19 +6.95%)
ニューヨーク原油は大幅続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が6.85~7.19ドル高。その他の限月は2.56~6.13ドル高。
ウクライナにロシアが侵攻した後、経済制裁の影響や脱プーチンの動きもあって、ロシア産原油の供給が急減していることから需給がひっ迫している。ロシアの原油生産量は世界全体の約10%で、同国の生産量を代替できる産油国は存在しない。石油輸出国機構(OPEC)プラスは日量40万バレルの増産ペースを維持することで合意したが、ロシアの減産がほぼ確実であることから、増産目標の引き上げは意味を失っている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油と製品の在庫を合計した石油在庫は一段と引き締まっており、供給不足が続いていることを示唆した。
時間外取引で4月限は112.51ドルまで上昇し、2011年5月以来の高値を更新。通常取引開始後は利益確定の売りが入り105.18ドルまで上げ幅を削ったが、引けにかけては買いが再び強まった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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