アメリカン航空が決算受け軟調=米国株個別
アメリカン航空<AAL>が軟調。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想ほどではなかった一方、売上高は予想範囲内となった。休暇を利用して家族を訪ねようとする旅行客が、天候や乗務員不足によるフライトキャンセルの影響を和らげた。
ただ、第1四半期の売上高については、パンデミックで旅行者が激減した3年前の水準より少なくとも20%は下がると警告した。同社は他の大手航空と共に、効率性の指標であるユニットコストが3年前より2桁上昇する可能性があると予想している。このコスト増は国際的なビジネス出張の再開や、将来起こり得る感染拡大の影響に対する不確実性の中で、業界の懸念に拍車をかけている。
同社のパーカーCEOは声明で「この1年、旅行需要の高い時期と、新たな感染拡大による需要減少の時期を繰り返してきた」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-1.42ドル(予想:-1.48ドル)
・売上高:94.3億ドル(予想:94.1億ドル)
旅客運賃:83.8億ドル(予想:83.3億ドル)
・座席有効マイル:611.1億(予想:611.7億)
・有償旅客マイル:489.8億(予想:496.1億)
(1-3月・第1四半期)
・売上高:2019年第1四半期比20~22%減少
・輸送能力:2019年第1四半期比8~10%減少
(NY時間10:22)
アメリカン航空<AAl> 17.24(-0.07 -0.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。