利上げを期待したポンドの上昇は限界との声も=NY為替
きょうの為替市場はドル買いの動きが一服しており、ポンドドルは買い戻しが出ている。前日は1.35ドル台まで下落していたが、きょうは1.36台に下げ渋る動き。
ポンドは対ドルでここ数日、調整の動きが続いているが、対ユーロでは力強い動きが続いている。下値では英中銀の利上げを期待した買いが続いているようだ。市場は2月の英中銀金融政策委員会(MPC)での追加利上げを期待している。
ただ、市場の一部からは、利上げを期待したポンドの上昇は限界があるとの声も出ている。市場は英中銀の年内4回の利上げを既に織り込んでいる。しかし、英中銀はそれ以上の利上げをする可能性はないという。前日の英雇用統計で賃金が大幅な上昇を見せていたが、上昇率には鈍化傾向も見られていた。また、インフレ上昇の加速が今後、消費者の裁量支出を抑制することも予想されることから、年内4回の利上げが想定範囲の限界であろうと指摘している。
GBP/USD 1.3632 GBP/JPY 155.86 EUR/GBP 0.8323
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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