ポンド堅調 英中銀のタカ派色が強まる=NY為替
今日のポンドドルは買い戻しが強まっており、1.37ドル台半ばまで買い戻されている。中国不安が一服しており、米株も米国債利回りも大幅に上昇する中で、為替市場はドル売りが優勢となっている。その流れの中でポンドドルも買い戻されている格好。21日線が1.3775ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。また、ポンドは対ユーロ、円でも上昇しており、ポンド円は151円台半ばまで上昇している。
この日の英中銀金融政策委員会(MPC)が、タカ派色が強かったことがポンドをサポートしている。英中銀は大方の予想通りに政策を据え置いたものの、量的緩和(QE)に関して政策委員のうち2名が現状維持に反対した。前回から1名増えている。ラムズデン副総裁が資産購入を可及的速やかに終了させるとの主張でソーンダース委員に同調した。両委員とも英国債の購入枠を現行の8750億ポンドから8400億ポンドへの縮小主張している。英中銀は声明で、8月時点からの一部の展開が、引き締めの根拠を強めたようだとの認識を示した。
これらを受けて市場も利上げ時期の予想を前倒ししており、短期金融市場では、従来の22年5月から2月に前倒しし、0.15%の利上げで織り込んでいる。更に0.25%の追加利上げ予想も従来の11月から8月に前倒している。市場の一部からは 早ければ年内の利上げ予想も浮上している状況。
GBP/USD 1.3742 GBP/JPY 151.42 EUR/GBP 0.8541
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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