ユーロドルに強気な見方も 年末1.20ドル、来年末1.26ドルの可能性に言及=NY為替
きょうのNY為替市場はドルの戻り売りが加速しており、ユーロドルは買い戻しが強まっている。この日発表の8月調査分のミシガン大消費者信頼感指数速報値が70.2と予想を大きく下回る衝撃的に弱い内容となったことでドル売りが加速している格好。予想のコンセンサスは81.2だった。ユーロドルは21日線が控える1.18ドルちょうど付近を試す動きが見られており、回復して来るか注目される。
ここに来てユーロドルに強気な見方も一部で出ている。ドル安がユーロドルを押し上げるとみているようだ。米国のインフレが今後大幅に緩和され、市場がFRBの利上げ開始への期待を後退させることから、ユーロドルは今年後半に買戻しが膨らむ可能性があるという。
米インフレ圧力は今年の第4四半期には大幅に鈍化し、2022年の前半にはさらに著しく低下する可能性が高いと指摘。この見通しが正しければ、2023年に2回の利上げで織り込んでいる市場は、FRBの利上げ期待を一気に後退させる可能性があるとしている。年末時点のユーロドルの予想は1.20ドル、来年末までなら1.26ドルまで上昇する可能性に言及。
もっとも、債券の追加購入を打ち出すと予想されているECBがどう動くかも重要なポイントではある。
EUR/USD 1.1795 EUR/JPY 129.48 EUR/GBP 0.8511
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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