中央銀行の政策転換の予測はこれまで以上に困難との指摘も=NY為替
NY時間の昼に入ってドル円は110.40円付近と本日高値圏での推移が続いている。米株や米国債利回りが底堅い推移となっていることもあり、上値には慎重さが見られるものの、110円台はしっかりと維持。次の展開待ちといった印象だ。その意味では、今週14日と15日のパウエルFRB議長の半期に1度の議会証言は目先の注目材料となりそうだ。
一部からは、中央銀行の政策転換の予測はこれまで以上に困難になり、資産市場に大きな影響を与える可能性があるとの指摘も聞かれる。中央銀行の政策の枠組みは過去20年間の経験則に適応しているが、1990年代のインフレ目標の採用は、1970年代と80年代初頭の高インフレに対する論理的な対応だった。
しかし、現在の金融危機とパンデミックに起因した不確実性への論理的な対応は、政策の枠組みにより多くの柔軟性と裁量権の導入に繋がっている。中央銀行が政策に対してより多くの裁量権を持つことは、中央銀行がどのように、いつ、どのような条件で調整を行うのかを伝えることをより困難にしているという。
USD/JPY 110.39 EUR/USD 1.1854 GBP/USD 1.3880
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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