ジョンソン英首相の制限解除計画は混乱を引き起こす可能性との指摘も=NY為替
ポンドドルはNY市場が休場中に1.39ドル台回復を試す動きも見られていたが、連休明けのNY市場でリスク回避的な雰囲気が広がる中で、為替市場はドル買いが優勢となり、ポンドドルは戻り売りを強めている。再び1.37ドル台を試す動き。
先週は1.3735ドル付近で下値をサポートされていたが、その水準をブレイクするようであれば、200日線が控える1.3660ドル付近が視野に入りそうな気配も出ている。
ジョンソン英首相はイングランドでのソーシャルディスタンス(社会的距離)や人数制限に関する制限を今月19日から解除する計画を発表している。同首相は、「新型ウイルスとの共生を人々は学ぶ必要がある」と述べ、政府の在宅勤務指示も終了し、マスク着用も自発的なものに転換されるとしている。しかし、この計画は混乱を引き起こす可能性があり、ポンドを圧迫する可能性があるとも指摘されている。ウイルスに感染し、症例の大幅増加への不安が人々に広がった場合、人々は自己隔離する必要があるという。その症例は大幅な増加が予想されるとしている。
また、そのほかの大きな問題として、政府の試算が不正確で、国民健康保険(NHS)への圧力がより高まった場合、最終的に秋冬にかけて再封鎖が必要になるリスクも考えられるとしている。これらはポンドをより下値へレベルシフトさせる可能性があるという。
GBP/USD 1.3805 GBP/JPY 152.66 EUR/GBP 0.8566
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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