【これからの見通し】リスク動向良好な週明け相場、円安・ドル安優勢になるか
【これからの見通し】リスク動向良好な週明け相場、円安・ドル安優勢になるか
先週末は米雇用統計で非農業部門雇用者数が増加に転じたが、4.9万人増と市場予想10.5万人増には届かなかった。前回値も大幅に下方修正された。失業率は6.3%に低下したが、労働参加率がわずかながら低下した影響も一部にはあったようだ。
しかし、米株式市場は買いが優勢となり、為替市場でも円安・ドル安となった。ドル円は序盤に売りに押されたが105円台は維持した。クロス円も全般に円安方向にシフトして週末を迎えた。ドル相場はリスク選好的なドル安の動きがみられた。ただ、株式市場の快進撃と比較すると為替市場の値動きはやや物足りなかったようだ。
週明け相場は日本株、アジア株ともに堅調に推移している。米株先物も時間外取引で先週から一段高となっている。日経平均は2万9千円台に乗せており、今週は3万円台の節目を意識する声も高まりそうな状況だ。バイデン政権の経済支援法案が成立する見込みとなっており、相場が活気付いている。ワクチン接種や感染拡大の鈍化傾向なども好材料だ。
この後の海外市場ではそれほどイベント予定は多くないが、株高の勢いとともに、円安・ドル安の圧力がかかることが想定されそうだ。
経済指標発表予定は、スイス失業率(1月)、ドイツ鉱工業生産(12月)がある程度。発言イベント予定は日本時間で9日に日付が変わってから、ベイリー英中銀総裁、ラガルドECB総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁などの講演イベントなどが予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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