ドル円105円台前半推移、ややリスク警戒の動きも=東京為替概況
ドル円は105円台前半で頭の重い展開となっている。昨日の海外市場では英国とEUとの通商協議の動向や、欧州を中心にここにきて広がる新型コロナウイルスの感染拡大状況をなどを懸念したリスク警戒の動きがドル買いにつながる形で、ドル全面高基調となり、ドル円はNY市場で105円49銭まで上値を伸ばした。
もっとも105円台半ばからの買いには慎重姿勢が見られ、東京市場ではやや調整売りが出る展開に。じりじりと頭を抑えられる形で105円20銭前後まで一時値を落としている。
ユーロドルは1.17台前半推移。昨日の海外市場でドル全面高基調を受けて1.17台後半から一時1.16台へ値を落とすなどユーロ安ドル高の動きに。1.17台に回復して迎えた東京市場でもリスク警戒のドル買いの動きも1.16台への下げには慎重な姿勢が見られ1.17台前半でのもみ合いに。今日まで行われるEU首脳会議への注目、この後英政府が発表する英・EU通商協議に関する英国の対応を前にした様子見などが見られた。
ポンドは1.2890前後の狭いレンジでもみ合い。ハードブレグジット警戒もあり頭が重いが、ここから売りに回るだけの材料はなく、英政府の通商協議に関する対応発表待ちに。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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