ポンド相場が上下動、通商交渉めぐり神経質に=ロンドン為替概況
ポンド相場が上下動、通商交渉めぐり神経質に=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ポンド相場が神経質に上下動している。英国とEUとの通商交渉が大詰めを迎えており、関連報道に敏感に反応している。ロンドン朝方は売りが先行。EU首脳会議の総括草案で、合意なき離脱に備えた準備の強化をメンバー国に要請する内容が報じられた。ポンドドルは1.29台割れから1.2863レベルまで下落。一方、一部報道で英国はEUとの通商交渉を直ちに打ち切ることはしないと示唆、と伝わると、一気にポンド買いが広がった。ポンドドルは1.2976レベルまで急伸した。現時点では双方が合意に向けた努力を続けており、ポンド売りの動きは落ち着いている。ユーロドルは1.17台前半から半ばでの振幅。上下幅を広げながらも、前日からの安値水準での推移にとどまっている。ドル円は105.30-50レベルでの揉み合いに終始している。
ドル円は105円台前半での取引。東京午前に105.31レベルまで下落、その後は買い戻され、ロンドン朝方に105.52レベルの高値をつけた。ロンドン時間に入ってからはレンジ内での取引に終始しており、方向感に欠けている。欧州株や米株先物は小高く推移していたが、足元では下げに転じてきている。ただ、ドル円は目立った反応を示していない。
ユーロドルは1.17台前半での取引。前日の海外市場で下落した安値圏での推移となっている。ロンドン序盤に1.1754レベル、その後に1.1720レベルまで下押しされた。ユーロ円はロンドン朝方に123.94レベルまで買われたあとはじり安となり、123.59レベルに安値を広げた。ただ、いずれも値幅は限定的。ポンド相場の振幅を横目に積極的な動きはみられていない。
ポンドドルは1.29台後半での取引。この日はポンド相場神経質に上下動している。英国とEUとの通商交渉が大詰めを迎えており、関連報道に敏感に反応。ロンドン朝方は売りが先行。EU首脳会議の総括草案で、合意なき離脱に備えた準備の強化をメンバー国に要請する内容が報じられた。ポンドドルは1.29台割れから1.2863レベルまで下落。一方、一部報道で英国はEUとの通商交渉を直ちに打ち切ることはしないと示唆、と伝わると、一気にポンド買いが広がった。ポンドドルは1.2976レベルまで急伸した。現時点では双方が合意に向けた努力を続けており、ポンド売りの動きは落ち着いている。ポンド円はポンドドルに沿った値動きで、135.67近辺まで安値を広げたあとは、136.72レベルに高値を更新した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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