アジア株は下落 加州が経済活動再停止で米景気回復の遅れを懸念、米指標は夏に再び悪化か
アジア株は下落 加州が経済活動再停止で米景気回復の遅れを懸念、米指標は夏に再び悪化か
東京時間10:58現在
香港ハンセン指数 25563.26(-208.86 -0.81%)
中国上海総合指数 3439.70(-3.58 -0.10%)
台湾加権指数 12187.59(-23.97 -0.20%)
韓国総合株価指数 2178.12(-7.94 -0.36%)
豪ASX200指数 5946.50(-31.02 -0.52%)
アジアは軒並み下落、米景気回復の遅れが懸念されている。
13日、米カリフォルニア州が経済活動を再停止すると発表した。発表を受け、米株価指数は引けにかけて上げ幅を急速に縮小。ナスダックとS&Pはマイナスに転じて取引を終えた。ダウ平均も10ドル高とほぼ変わらずで終えた。米各州で経済活動が停止しており、これまで好調だった米指標は7-8月に悪化する可能性が高まってきている。
カリフォルニア州のニューソム知事は13日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、カリフォルニア全州でレストランの屋内営業を再び停止すると発表した。映画館やバー、スポーツジムや美容院も閉鎖する。そのほか、ロサンゼルス学区とサンディエゴ学区は、新学期に入っても学校再開はせず、オンライン授業にするとした。
アジアでも感染拡大を受け、経済活動再開を停止する動きが広まりつつある。豪州ではビクトリア州で6週間のロックダウンが導入されたことで同国の景気後退が懸念されている。きょう発表された豪消費者信頼感指数は3週連続で低下した。
香港では、15日からスポーツジムや遊園地、バーなどを1週間閉鎖すると発表した。そのほか、公共の場で集まることができる人数を従来の50人から4人までに戻した。公共交通機関を利用する際にはマスクを着用。着用拒否する者には日本円で約7万円の罰金を科すことを決定した。米ウォルトディズニーは香港のディズニーランド営業を15日から再び休業すると発表した。香港政府から要請があったとしている。
上海株は前営業日終値を挟んで推移。下値では景気回復期待の買いが入っているもよう。きょうは6月の貿易統計が発表される。16日には第2四半期GDPが予定されている。GDPは前年比+2.2%と、記録的なマイナス成長となった前回の-6.8%から大きく回復し、プラス成長になると予想されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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