リスク選好の中でドル売り優勢 ドル円は一時107円台前半に=NY為替概況

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 きょうの市場はリスク選好の雰囲気が強まる中、為替市場ではドル売りが優勢となった。一方で円安も見られており、ドル円はドル安・円安に挟まれ107円台での膠着相場が続いていた。107円台が居心地の良い水準になっているようだ。ただ、後半になると売りも見られ、107円台前半に値を落としている。

 市場は先週の強い米雇用統計を受けた楽観的ムードが続いており、経済再開と感染第2波の綱引きの中で、足元の予想を上回る米経済指標や、巨額の財政刺激策、大胆な金融緩和策が引き続きムードを支えている。

 この日は6月のISM非製造業景気指数が発表になっていたが、57.1と予想以上に強い内容となった。ただ、為替市場は素直にドル買いの反応が見られ、米株式市場は逆に伸び悩む動きも見られた。先週発表の製造業のデータが予想外に強い内容だったことから、サービス業も強い内容が期待されていた。その期待通りになったことで、一旦材料出尽くし感が出ているのかもしれない。ISM指数は企業へのアンケート調査だが、新型ウイルス感染で急激に落ち込んだ分、企業のセンチメントは急速に改善を見せたように思われる。むしろ反動の面が強く、今回のISMの数字は額面通りに受け取らないほうが良いのかもしれない。

 一方、ユーロドルは買い優勢となり1.13ドル台を回復。21日線の水準を回復しており、1.15ドルを目指す動きとなるか、明日以降の動きが注目される。

 ドイツ連銀の動きもフォローとなっている模様。先週、ドイツ財務省とドイツ議会はECBがドイツ憲法裁判所の要求を満たしたため、ドイツ連銀はECBの債券購入の実施と執行に引き続き参加することが許されるとの判断を表明した。その判断にドイツ連銀も従う意向とも伝わっており、ユーロ買いに安心感を与えているようだ。

 ポンドドルも買い優勢となり、1.2520ドル近辺まで上昇する場面もみられた。本日の21日線が1.2505ドル付近に来ており、その水準で上値を抑えられているものの、明日以降に突破して来るか注目される。

 ベイリー英中銀総裁が今週水曜日に与党保守党の議員でつくる有力組織「1922年委員会」に出席し演説を行う。新型ウイルス感染による経済的影響に関して現在の分析を説明し、質疑も受けるという。非公開なことから、どこまで内容が伝わるかは未知数だが、その中でマイナス金利についてのヒントが何かでるか注目される。ただ、マイナス金利について市場では否定的な意見も多い。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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