アジア株 休場明け香港株は大幅高、上海株は続伸 中国景気回復期待の買い続く
アジア株 休場明け香港株は大幅高、上海株は続伸 中国景気回復期待の買い続く
東京時間11:20現在
香港ハンセン指数 24826.35(+399.16 +1.63%)
中国上海総合指数 3041.21(+15.23 +0.51%)
台湾加権指数 11754.57(+51.15 +0.44%)
韓国総合株価指数 2123.22(+16.52 +0.78%)
豪ASX200指数 5994.80(+60.40 +1.02%)
アジア株は総じて上昇、中国の景気回復期待が高まっているもよう。中国6月の製造業PMI・非製造業PMI、財新製造業PMIいずれも前月から改善した。中国景気が新型コロナを受けた落ち込みから持ち直し、順調に回復しているとの安心感が広がっている。
上海株は続伸、3000の大台をしっかり乗せている。休場明け香港株は大幅高、上海株の上げやナスダック指数の上昇を好感しているもよう。ハイテクや通信サービス関連が高い。テンセントホールディングスは2.3%高。華潤置地や中国海外発展など不動産株も総じて上昇している。ほかのアジア株も上海・香港に連れ高する格好となっている。
一方で、新型コロナウイルスや米中対立懸念は高まっている。
米国で7月1日に、新規感染者数が初めて5万人を突破した。アリゾナ州とカリフォルニア州では再び新規感染者数が過去最多になった。1日、NY市は7月6日に予定していた店内飲食再開を延期すると発表。カリフォルニア州でもロサンゼルスなど16を対象に店内飲食を少なくとも3週間禁止すると発表した。マクドナルドは米店舗内での飲食再開計画を中断、アップルは新たにロサンゼルスやラスベガスの店舗を閉鎖した。各州で経済活動再開にブレーキがかかっており、米景気が再び悪化する恐れがある。これまでに、経済活動再開が停止もしくは後退した州は少なくとも16州に上る。
あす7月3日からの独立記念日連休に向け警戒が高まっている。抗議デモやパーティー、ビーチやバーなどに人が多く集まることが予想されており、感染者が急増すると思われる。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、米国の新規感染者数が1日10万人の水準まで増えても驚かないと語っている。
米中関係も一段と悪化している。1日、米下院は香港での抗議デモ活動に対する取り締まりに関与する中国当局者と、取引を行う銀行に制裁を科す法案を全会一致で可決した。同法案は下院で一部内容を修正したため、改めて上院で採決する。上院で可決されればトランプ大統領に送付され、同法案が成立する。
香港特別行政区設立記念日だったきのう、香港では抗議デモが相次いで行われ、370人近くが逮捕された。
そのほか、中国での新型豚インフルエンザも警戒されている。中国の研究チームは将来パンデミックが起きる可能性もあると指摘している。今のところ、人から人への感染例は確認されていない。

執筆者 : MINKABU PRESS
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