ユーロ買いにポンド売り、ドル円は107円台前半揉み合い=ロンドン為替概況
ユーロ買いにポンド売り、ドル円は107円台前半揉み合い=ロンドン為替概況
29日のロンドン市場は、方向性がまちまち。ユーロ買いが強まる一方で、ポンドは売り方向に転じている。その狭間でドル円は107円台前半でのもみ合いに終始する格好。ユーロドルは東京市場では1.12台前半でじり高となったが、ロンドン市場でも一段と買われている。高値を1.1280台へと広げている。ユーロ円は120円台前半から後半へと上昇し、121円をうかがう動き。一方、ポンドドルは1.2390レベルの高値をつけたあとは売りに転じており、安値を1.2317レベルまで広げた。ポンド円は132.70近辺を高値に132円ちょうど近辺へと反落。ユーロ買い・ポンド売りのフローが強まっており、ユーロポンドは0.91台乗せから0.9150台へと上伸している。このあとに独仏首脳会談が行われることとなっており、復興基金についての前進が期待されているようだ。ポンドにとっては明日のジョンソン英首相演説での新たな政策への期待があるものの、EUとの通商交渉での強硬姿勢が警戒される面もあるようだ。ドル円は107.05近辺から107.25近辺の狭いレンジ取引だった。欧州株が高安、方向感が定まらない展開となっている。
ドル円は107円台前半での取引。朝方に107.05近辺まで下押しされたが、東京午後につけた安値107.04レベルには届かなかった。その後は、じり高となったが107.25近辺での上値が重くなりレンジ相場が続いている。欧州株が高安、方向性が定まらず、リスク動向に明確な方向性はでていない。
ユーロドルは1.12台後半での取引。東京市場では1.12台前半でじり高となったが、ロンドン市場でも一段と買われている。高値を1.1280台へと広げている。ユーロ円は120円台前半から後半へと上昇し、121円をうかがう動き。ユーロ買い・ポンド売りのフローが強まっており、ユーロポンドは0.91台乗せから0.9150台へと上伸している。このあとに独仏首脳会談が行われることとなっており、復興基金についての前進が期待されているようだ。6月のユーロ圏消費者信頼感・確報値は-14.7と速報値から変わらずだった。
ポンドドルは1.23台前半での取引。東京市場での上昇を消す動きとなっている。朝方につけた1.2390レベルを高値にその後は売られ続け、安値を1.2315レベルに更新した。ポンド円は132.70近辺を高値に132円ちょうど近辺へと反落。ユーロポンドが0.91台に乗せると0.9160近辺へと上伸、3月26日以来の高値水準となっている。明日のジョンソン英首相演説での新たな政策への期待があるものの、EUとの通商交渉での強硬姿勢が警戒される面もあるようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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