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【これからの見通し】今月の米FOMCは一気に利下げ見通しに傾く、今日は米雇用統計

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【これからの見通し】今月の米FOMCは一気に利下げ見通しに傾く、今日は米雇用統計

 今週発表された米経済指標は、いずれも景気鈍化への警戒感を高める結果となった。ISM製造業景気指数が2か月連続の50割れ。ADP雇用統計は予想を下回る雇用増となり、さらに前回値が大幅に下方修正された。そして、昨日発表されたISM非製造業景気指数も予想を下回り、2016年8月以来の低水準となった。米労働市場の8割強が非製造業に従事しており、雇用指数の低下が気がかりな点となっていた。

 今週の一連の米統計結果を受けて、今月開催される米FOMCの政策金利見通しは一気に利下げに傾いている。米短期金融市場では、先週末に据え置き6割、0.25%利下げ4割の織り込み度合いだった。しかし、今週はISM製造業景気指数の弱い結果で比率が逆転した。さらに弱い数字が続いたことで、足元では0.25%利下げが約9割、据え置きは1割程度と見通しが急激に変化している。

 米景気鈍化への警戒感が高まり、株安が円高圧力に、米債利回りの低下がドル売り圧力となっている。ドル円は一時106円台半ばまで下押しされる場面があった。米10年債利回りは1.50%台まで一時低下した。ただ、昨日の米株式市場は、序盤に売りが強まったあとは、買戻しが優勢となり、ダウ平均は122ドル高と反発して引けている。きょうの日経平均も3日ぶりに反発した。ドル円は106円台後半での揉み合いとなっている。

 相場はこの後に発表される米雇用統計の結果待ちのムードとなっているようだ。9月米雇用統計では、失業率は前回並みの3.7%と予想されている。非農業部門雇用者数は14.5万人増と、前回の13.0万人増から改善する見通し。また、米雇用統計で賃金動向に変化がみられる可能性もある。

 今週の一連の米指標が弱かったことで、市場では雇用増の鈍化をある程度は織り込んでいるものとみられる。また、弱い数字が出た場合、当初はリスク回避の円買いや米債動向をにらんだドル売りの反応が想定されるが、FOMCでの利下げ観測が高まるようだと、昨日のように相場が持ち直す可能性もあり注意したい。

 米雇用統計が発表される日本時間午後9時半には、米貿易収支(8月)、カナダ国際商品貿易(8月)の発表も予定されている。同11時にはカナダIvey購買担当者景況感指数(9月)が発表される。

 金融当局者の発言などの予定は、デギンドスECB副総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁などの講演およびパウエルFRB議長の金融政策再点検イベントでの開会演説が予定されている。
 
MINKABU PRESS 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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