ドル円は108円台に戻す 材料出尽くし感もリバウンド相場の流れは堅持=NY為替
NY時間に入ってドル円は下げ渋る動きが見られており、108円台に戻している。きょうは東京時間から戻り売りが強まり107.80円近辺まで下落していた。日銀が追加緩和を打ち出してこなかったことも失望売りに繋がった模様。
日銀に関しては追加緩和は期待されるものの、これまでの長期に及ぶ金融緩和で余力が小さくなって来ているとの見方もあり、きょうの政策据え置きは予想通りではあった。
前日のFOMCを受けてドル円は108.45円付近まで上昇した。FOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)では中央値は2020年にかけて追加利下げを見込んでいなかったことから、思ったよりもFRBはハト派に傾いていないとの見方に繋がった模様。
ただ、パウエルFRB議長の会見では追加利下げに含みは残しており、中立スタンスで、今後については指標次第であることを強調していた印象もある。
ドル円はイベント通過で材料出尽くし感からの利益確定売りが出ているものと思われる。NY時間に入って108円台に再び戻しており、リバウンド相場の流れは堅持しているものと見られる。
USD/JPY 108.03
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。