ポンド、リーブス英財務相のスピーチへの反応限定的=NY為替
きょうの為替市場はドル安が強まる中、ポンドドルも買い戻しが出ており、1.34ドル台半ばまで一時上昇した。一方、ポンド円はドル円の下落のほか、円高の動きも出ていることから199円台に下落。200円台を維持できずにいる。
本日は英労働党大会が開催され、リーブス英財務相のスピーチに市場の関心が集まっていたが、ポンドも英国債も反応は限定的だった。リーブス財務相は「公的財政を立て直す」と誓ったものの、歳出削減や増税には言及しなかった。また、トラス元首相のように財源の裏付けのない減税に触れながら、「労働党は決して保守党が普通の労働者にしたようなことはしない」と強調していた。さらに「今後数カ月でさらなる試練に直面するだろう」と述べ、世界的な逆風が意思決定を一層難しくしていると警告した。
労働党政権が歳出削減による財政赤字削減計画を撤回する兆しを見せれば、ポンドはネガティブな反応を見せるともみられていたが、それはなかった。
GBP/USD 1.3432 GBP/JPY 199.52 EUR/GBP 0.8733
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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