英議会始まりポンド神経質に振れる、ドル円は一時105円台=ロンドン為替概況
英議会始まりポンド神経質に振れる、ドル円は一時105円台=ロンドン為替概況
3日のロンドン市場は、ポンドが神経質に上下動している。きょうから英議会が始まるが、離脱延期法案の審議が予定されている。これが可決すればジョンソン英首相が総選挙を実施する公算が高まっており、英政局はより一層流動的なものとなることが警戒された。序盤はポンド売り主導で、リスク回避的な円買いの圧力が広がった。しかし、英保守党の造反派が緊急討議を求めると報じられると、一転してポンドが急反発した。ポンドドルは1.1960近辺の安値をつけたあと、1.2080台の高値を付けている。ポンド円も127円台割れから128円台乗せ水準で激しく下に往って来いとなった。欧州株や米株先物は軟調に推移、米債利回りも低下するなかで、ドル円は一時105.92レベルと前日安値水準にほぼ並んだが、その後は106円台を回復。ユーロドルは1.09台半ばが重く、1.0920台まで一時下落。ユーロ円は序盤に115円台へと下押しされたあと、戻りは116円近辺までと限定的だった。
ドル円は106円台前半での取引。英政局混迷を警戒したポンド売り圧力とともに、ドル円も下押しされた。106円台を割り込むと一時105.92レベルまで下落、前日安値とほぼ並んだ。その後は、やや買い戻されているが106.10台までの反発の動きは限定的。欧州株や米株先物は軟調に推移している。
ユーロドルは1.09台前半での取引。序盤は東京市場での下げからやや戻す動きで、1.0950近辺まで買われたが、ポンドの下落に連れて安値を1.0926レベルまで広げた。ユーロ円は116円台前半から一時116円台を割り込み、115.87レベルに安値を更新。ドル円とともに円が全面高となった。ただ、足元では116円挟みの水準にやや値動きは落ち着いた。ポンド相場の上下動を横目に、値幅は比較的小さかった。
ポンドドルは1.20台前半での取引。序盤は売りが強まった。きょうから英議会が始まるが、離脱延期法案の審議が予定されている。これが可決すればジョンソン英首相が総選挙を実施する公算が高まっており、英政局はより一層流動的なものとなることが警戒された。ポンドドルは1.20台を割り込むと、安値を1.1959レベルまで広げた。しかし、英保守党の造反派が緊急討議を求めると報じられると、急反発して1.2083レベルの高値をつけた。ポンド円は序盤に126.68レベルまで売り込まれたあと、一時128.25近辺まで急反発した。その後は127円台後半で推移している。英議会関連の報道で極めて神経質な値動きとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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