ポンドは下げ渋る動き 総選挙後のハングパーラメントのリスクも意識される=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って下げ渋る動きも見られ、1.2160ドル近辺まで買い戻される場面が見られた。ロンドン時間の序盤に売りが優勢となり1.2105ドル近辺まで下落する場面が見られた。
きっかけは労働党のマクドネル議員が10月か11月の総選挙を予想していると述べたこと。市場は英EU離脱に関して国民の意見が分かれている中で、選挙後の議会はどの政党も過半数を獲得できないハングパーラメントの状態になるリスクを意識している面もあるようだ。なお、英政府は議会の早期解散は排除と発表していた。
また、9月3日の英議会再会直後にジョンソン英首相は不信任投票に直面すると一部では見られており、買戻しが続いているポンドだが、上値には慎重にならざるを得ないようだ。
なお、ジョンソン英首相は今週、メルケル独首相とマクロン仏首相と会談を行う計画でEU離脱が議題にのぼりそうだ。そこでジョンソン首相はメッセージを伝えるものと見られている。ジョンソン首相はバックストップ条項の削除を求めているが、現段階ではまず受け入れられないであろう。また、ジョンソン政権の外交と安全保障の方針にも言及すると見られている。
目先は21日線が1.22ドルちょうど付近に来ている。
GBP/USD 1.2135 GBP/JPY 129.26 EUR/GBP 0.9145
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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