【本日の見通し】米国休場の中での動きに警戒
【本日の見通し】米国休場の中での動きに警戒
昨日のドル円は、介入警戒感と米雇用統計の弱い結果を受けたドル売りにより、162円台から160円台まで下落した。東京午後に「財務省は今後の円買い介入について、事前に市場へサインを送る手法を見直し、不意打ちでの介入に踏み切る可能性がある」との観測報道が通信社から出たことで、ドル買いポジションの整理が進んだ。本日金曜日の米国市場休場や米雇用統計の発表を前に、ポジション調整が起きやすい地合いも重なり、一時160.91円まで急落する大きな動きとなった。
その後、161.60円台まで買い戻されて迎えた米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが予想(+11万人)を大幅に下回る+5.7万人という非常に弱い結果となった。30日の米メディアのインタビューでベッセント財務長官が「6月の雇用が非常に強い結果でも驚かない」と発言しており、市場では予想を超える強い伸びへの期待が広がっていただけに、予想外の弱い結果を受けてドル売りが加速し、160.64円を付けた。その後は161円台まで戻して推移している。
今日に関しては米国市場が休場ということもあり、比較的落ち着いた動きが見込まれる。ただ、米国市場が休場となることで取引参加者が少ないことを狙って当局が介入を実施するのではないかとの観測が、複数の金融機関から出ている。もし実施された場合、流動性が低い中でかなり大きな値動きになることが予想されるため、引き続き強い警戒が必要だ。
本日は160円台半ばから161円台を中心とした推移を見込んでいる。ただし、もし介入が入った場合は160円割れからの大きな下げとなる可能性が高い。
ユーロドルは1.1400ドルを挟んだ推移から、米雇用統計の弱い結果を受けて1.1473ドルまで上昇した。その後は1.14ドル台前半に押し戻されている。ドル高一服の流れが続くかがポイントとなるが、今日に関しては米国休場で動意が薄いとみる。ただ、昨日から明日にかけて開催されているエクス=アン=プロヴァンス経済会議において、本日はラガルドECB総裁の討論会参加が予定されており、その発言内容には注意したい。
ユーロ円は昨日の市場で、東京午前に185円台を付ける動きを見せたものの、午後の円高局面で183.78円まで急落した。その後は少し値を戻し、184.00円台前半を中心とした推移となっている。本日はドル主動の展開が見込まれ、動きにくさもあるが、介入が入った場合はもう一段大きく下落する可能性が高い点には注意が必要だ。
ポンドドルは米雇用統計を受けて1.3380ドル台まで上昇した。その後は少し上げ幅を縮小しているものの、比較的しっかりした動きを保っている。来週以降のポンド買いへの警戒感もあり、下がった局面では押し目買いが出やすい展開を見込んでいる。
ポンド円はユーロ円同様に、東京午前の216円台から午後の円買いによって214円台まで下落した。その後は215円台を回復している。ポンド高と円高の要因が交錯しており、目先は現水準前後でのもみ合いを見込んでいるが、他クロス円と同様に介入が入るともう一段の大きな下げとなる点には注意したい。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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