【これからの見通し】ドル円163円台乗せ、上抜けの動き継続するか
【これからの見通し】ドル円163円台乗せ、上抜けの動き継続するか
ドル円は、ようやく162円台での膠着相場を上抜けし、163円台に乗せている。162.00を中心とした大規模オプション期限の引力から解き放たれて、今後は163.00のポイントがサポート水準となるのかどうかをチェックしたいところだ。
ドル円が上抜けた背景には、中東情勢の緊迫化が再燃し、原油高となったことで、有事のドル買い圧力が広がったことが挙げられる。また、原油高が日本の交易条件の悪化とともに円安圧力となる面も指摘される。日本の骨太の政策方針が財政赤字拡大への警戒感で日本売り的な円売りにつながる面も指摘される。
そして、市場の原理として日米の絶対的な金利差と円相場のボラティリティーの低さが「円キャリー取引」の誘因となっている点が根底にあるだろう。
ただ、これまでのように緩やかな円安の動きから、164、165円と一気にスピードアップするようだと、再び政府による円安阻止のための為替介入実施の確度が高まる点には留意が必要だ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、南ア消費者物価指数(6月)、南ア小売売上高(5月)、米MBA住宅ローン申請指数(07/11 - 07/17)など。市場に与える影響度の低い指標に限定されている。
発言イベント関連では、米週間石油在庫統計、米20年債入札(130億ドル)などが予定されている。原油相場や米債利回りなど、足元で注目度の高い資産クラスの反応をチェックしておきたい。また、株式市場が持ち直すなかで、本日はテスラ、アルファベット、TI、IBM、AT&T、サービスナウなどの米主要企業決算結果に対する反応も確認したい。
この後の海外市場では、株式や原油、米債利回り動向をにらみつつ、ドル円相場の163円台での取引が定着するのかどうかを確認したい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。