【本日の見通し】イラン情勢をにらむ展開が継続、ドル円は高値からいったん調整も、この後は不安定な動きへ
【本日の見通し】イラン情勢をにらむ展開が継続、ドル円は高値からいったん調整も、この後は不安定な動きへ
ドル円は先週末にドル全面高の中、節目の160.00円を超え、週明けもドル高の流れが継続して160.46円を付けた。三村財務官が「断固たる措置」を含めた円安けん制発言を行い、159円台後半まで下落。トランプ大統領のイラン紛争終結に向けた前向きな発言もあり、その後はドル高の調整が優勢となってNY朝に159.33円を付けるなど、ドル高一服が目立った。その後安値から少し反発して東京朝を迎えている。
この後もイラン情勢をにらみながらの展開が見込まれる。紛争長期化への警戒感が根強く、下がるとドル買いが出る展開が見込まれる。ドル円は再び160円台を付ける可能性も十分にありそう。
もっとも、パウエル米FRB議長が昨日行った講演で、2%のインフレターゲット達成に向けた前向きな姿勢が見られたことで、イラン紛争による物価高からの年内利上げ見通しが後退。年内は据え置きとの見通しが強まっており、ドル高の勢いが抑えられる可能性がある。イラン紛争前まで、日本など一部を除く主要国では利下げ継続に向けた姿勢が見られていたが、紛争による原油高からの物価上昇懸念を受けて利下げ期待が後退。イングランド銀行(BOE)や欧州中央銀行(ECB)の早期の利上げ、および年内複数回利上げ期待が強まる中、米国も一部で利上げへの転換が期待されていた。
また、今週金曜日に米雇用統計の発表を控える中で、前哨戦となる今晩の米コンファレンスボード消費者信頼感指数や米雇用動態調査(JOLTS)求人件数などが弱く出ることで、ドル高一服となる可能性もある。
ドル円は上下にやや不安定な動きが見込まれる。159円台から160円台半ばにかけてのレンジをコアに、イラン紛争の状況などを見極める展開となりそう。
ユーロドルは上値の重い展開。海外市場では1.1500ドル前後が重くなり、一時1.1450ドル割れまで売りが出た。その後少し戻しているが、戻りでは売りが出る展開となりそう。
ポンドドルもユーロドル同様に上値が重い展開。物価高を受けて4月の利上げ見通しが一時広がっていたが、英景気の鈍化懸念が強まってきており、利上げ期待がやや後退している。物価高の進行と景気の後退というスタグフレーションへの警戒感がポンド売りを誘っている。1.32ドル台前半で売りが出る展開を見込んでいる。
クロス円はドル主導で不安定な動きも、やや上値が重い。ユーロ円は海外市場で一時182.59円を付けた。その後183円台を回復してきているが、対ドルでのユーロ売りもあり、この後も戻りでは売りが出る展開となりそう。
ポンド円は東京市場での212.90円から海外市場で210.60円まで2円30銭の下げとなった。その後少し戻すも210円台で東京朝を迎えており、上値の重さが継続している。この後も戻り売りの意識が強そう。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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