ユーロドル、来年にかけてのパフォーマンスに期待の声も=NY為替
きょうのユーロドルは1.17ドル台での狭い範囲での上下動が続いている。今週前半の米雇用統計後に1.18ドル台を瞬間的に付けて以降、上値の重い展開が続いているが、1.17ドル台は堅持しており、底堅い流れを継続している。一方、ユーロ円は円安の動きからユーロ発足以来の高値を更新しており、184円台半ばまで上昇。
来年にかけてのユーロドルのパフォーマンスに期待の声も出ている。アナリストは、FRBが利下げを進め、ECBが金利を据え置く中で、ユーロドルは中期的に上昇する可能性が高いと指摘。FRBが来年3月と6月にそれぞれ利下げを行うと予想している一方、ECBは26年から27年にかけて金利を据え置くと見ており、インフレ調整後の実質金利差はユーロに有利な方向へ縮小すると指摘している。
さらに、欧州の資産市場の回復、ドル安リスクに対するヘッジ需要の高まり、米国の制度に対する信認低下といった要因もユーロを押し上げる可能性があるとし、12カ月後には1.23ドルまで上昇すると予想しているようだ
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EUR/USD 1.1716 EUR/JPY 184.49 EUR/GBP 0.8762
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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