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【これからの見通し】ドル円は上昇の流れに転じるのか、米日材料の変化に注目

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【これからの見通し】ドル円は上昇の流れに転じるのか、米日材料の変化に注目

 今週はドル円相場が154円台で下げ止まっている。足元では156円を挟んで売買が交錯している。11月後半以降のドル安・円高の流れに変化がみられるのかどうか、注目される局面になっているようだ。

 昨日のNY市場では、米国の「タカ派的な利下げ」観測と米金利の上昇が鮮明となった。昨日発表された11月のNY連銀消費者調査では、1年先のインフレ期待が3.2%と前回から横ばいで推移し、インフレの根強さが示された。次期FRB議長候補のハセット氏も「金利を下げるべき」としつつもデータ重視の姿勢を強調しており、市場では利下げ実施と引き締め的なガイダンスを組み合わせた「タカ派的利下げ」への織り込みがみられた。米3年債入札後に米10年債利回りは4.17%付近まで上昇しており、金利差の面からドルを下支えする構図が続きそうだ。

 また、昨晩に青森・北海道沖で発生したマグニチュード7.6の地震の影響についても注意したい。通常のリスク回避の円買いとは異なり、国内インフラや経済活動への懸念から資本を退避させる「日本売り」による円安反応がみられた。テクニカル的にもドル円は時間足が上向きになっており、騰勢の強さが示唆されている。被害状況の報道や1週間以内に同程度の地震が発生する可能性も指摘されるなか、円安圧力が持続する可能性がある。

 ユーロに関しては、シュナーベルECB理事が次回のアクションが利上げとなる可能性を示唆して下値を支えている。一方、対ドルでは米金利上昇が重石となり方向感が出にくいだろう。本日は米債利回り動向と株式市場の反応をにらみながら、ドルの底堅さを試す展開が想定されそうだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ貿易収支(10月)、メキシコ消費者物価指数(CPI)(11月)、米JOLTS求人件数(9月と10月)などが予定されている。米求人件数が注目されるが、2か月分の発表となっており、強弱感が揃うのかどうかがポイントになりそうだ。

 発言イベント関連では、国会答弁に続いて植田日銀総裁がFT「The Global Boardroom」イベントに出席し、インフレ、金利、円の価値などについて語る予定。ナーゲル独連銀総裁が独連銀主催「AIと中央銀行の未来」で講演をおこなう。英中銀のロンバルデッリ副総裁、ラムスデン副総裁、マン委員、ディングラ委員などが財務委員会に出席する。米10年債入札(390億ドル)が実施される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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