ドル円、155円台を固める動き 防戦売りも突破=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となる中、ドル円は155円台を回復。155円付近にオプション勢などの防戦売りも観測されていたが、それを突破してきている。先週のリスク回避の雰囲気が一服する中、ドル円も買い戻しが出ている。
米政府機関は再開したものの、これまでの閉鎖に伴う経済的影響や、FRBの利下げ期待の後退、そしてAI関連株の高バリュエーションへの懸念などは続いている状況。
今週は延期されていた9月分の米雇用統計が20日(木)に発表される。すでに発表になっている9月分のADP雇用統計は、雇用者数が予想外の減少となり、米労働市場の冷え込みを示していた。弱い内容も警戒されるが、米雇用統計とADP雇用統計は必ずしも傾向が一致するわけではない。もっとも、米政府機関閉鎖前のデータでもあり、予想を上回っても、どの程度の反応を示すかは未知数。
この先、財務省による介入への警戒感も高まりそうだが、まだ実弾を打ってくる水準でもなく、しばらくは口先介入に留まるとも見られている。ただし、急速に動くようであれば、無きにしも非ずといったところかもしれない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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