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ドル円は154円台を回復 米政府機関閉鎖に終了の期待も=NY為替概況

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ドル円は154円台を回復 米政府機関閉鎖に終了の期待も=NY為替概況

 きょうの為替市場でドル円は再び154円台を回復。41日目に入っている米政府機関閉鎖だが、ようやく出口が見えそうになって来ているようだ。米上院は9日、手続き上の措置で投票を実施し、一部の民主党議員の賛成を得た。合意内容は、農務省と退役軍人省、議会自体の2026年度(25年10月-26年9月)予算案は可決。その他の省庁については来年1月30日までのつなぎ予算を確保する。

 本会議で可決でも、成立には修正案の下院での再可決とトランプ大統領の署名が必要となるが、大きく前進はした格好。一方、対立していた医療保険制度改革法(オバマケア)に基づく補助金延長に関しての採決は12月に行うことで合意した。ただし、12月に採決で揉めるようであれば、1月に再度不安定になりそうな情勢は残る。

 つなぎ予算案が成立した場合、市場の注目は発表が延期されていた米経済指標がどうなるのかだが、9月分の発表と、集計できていないであろう10月分を含めてどうなるのか、いまのところ全く未知数。

 ドル円は155円台に向けて再び歩みを進めているが、11月に入って以降154円台半ばの水準で何度も上値を止められている。目先はその水準を突破し、155円を試す展開になるか注目される。

 きょうのユーロドルは1.15ドル台で上下動。下げ止まってはいるものの21日線の下での推移は続いており、9月中旬からの下げトレンドは継続。一方、ユーロ円はNY時間に入って伸び悩んでいるものの、一時178円台半ばまで上昇し、21日線の上も維持。上向きのトレンドは続いている。

 アナリストは2026年は経済指標が通貨動向の主な要因になる中、それらはユーロの支援材料になるとの見方を示している。「2026年は経済データが為替市場の主要なドライバーとなる見通しで、ユーロは恩恵を受ける可能性がある」という。大半の中銀が利下げサイクルを終了、もしくは終盤にあり、貿易環境にも不確実性が減少しているため、今後は経済指標がより重要な役割を果たすと指摘している。

 ユーロは少なくとも2025年の上昇分を維持できる好位置にあるとも述べており、予想では、ユーロ圏の成長は来年前半に前期比年率1.0-1.5%、後半には1.7-1.8%を予想。ただし、フランスの政治的不透明感が依然として主要リスクだとしている。

 ポンドドルはロンドン時間に1.32ドル台を試す動きが出ていたものの、NY時間に入って一時1.31ドル台半ばに伸び悩んだ。一方、ポンド円は203円台を回復し、21日線の水準を回復。

 市場は明日の英雇用統計に注目している。賃金上昇率が前回からさらに鈍化すれば、12月の英中銀の利下げ観測が強まり、ポンドはネガティブな反応を示すとの見方がアナリストから出ている。

 同アナリストは、英中銀による12月利下げの可能性が市場で過小評価されていると考えているという。賃金上昇率がさらに鈍化すれば、英中銀はインフレが当初考えられていたほど持続的ではないとの確信を高めるだろうと指摘している。短期金融市場では12月の英中銀の利下げ期待を73%程度で織り込んでいる状況。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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