円高進行=東京為替概況
円高進行=東京為替概況
28日の市場は円買いが優勢となった。朝方は前日米株式市場で米株がしっかりとなる中で、CME日経平均先物が冴えず、今日も朝から株が軟調となって、円売りが一服。日米首脳会談は無難に終了。午後に入って来日中のベッセント財務長官が為替の過度な変動を防ぐ上で健全な金融政策策定とコミュニケーションが重要と発言。緩やかな円安けん制との見方が広がって円買いになった。午後に入ってドル円は152円を割り込み、151円76銭を付けた。朝から1円12銭の下げとなっている。安値からは少し戻して152円台を回復。今日明日の米FOMC、明日明後日の日銀会合などを前に行き過ぎた動きへは警戒感。ベッセント財務長官と片山財務相の会談では9月の為替声明について、機微にわたる話は出なかったとされた。
クロス円もベッセント発言もあって軒並みの円買い。ユーロ円は朝の178円00銭台から午後に177円00銭台を付けた。ポンド円は朝の203円90銭前後の推移から202円85銭まで下げた。これまでの上昇への警戒感も調整の動きが入りやすい地合いにつながっていた。
ユーロドルは1.1650を挟んでの小動き。ポンドドルはややしっかりで1.3336から午後に1.3370を付けている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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