【本日の見通し】ドル円は米CPIにらむ展開
【本日の見通し】ドル円は米CPIにらむ展開
ドル円は今日21時半の米消費者物価指数(CPI)待ち。10月1日からの米連邦政府機関一部閉鎖を受けて多くの米指標の発表が延期される中、本来の発表日15日からは遅れたものの、今回発表されるCPIに注目する動きが広がっている。
市場は来週及び12月のFOMCでの利下げをほぼ織り込んでおり、1月の利下げも60%以上織り込んでいる。
今月の利下げ自体はCPIが相当にぶれない限り実施されるとみられるが、12月や1月の予想は変化する可能性がある。織り込みが進んでいる分、変わるとすると予想以上の物価の上昇での利下げ織り込みの低下となりやすい。発表までややドル買いが出やすい地合いとなっている。
ただ、CPIを待ちたいという意識も強い。昨年8月から9月にかけてのエネルギー価格の低下の影響で、総合前年比は8月から伸びる見込み(今年の物価水準が変わらなくても、比較元の昨年の水準が下がることで見かけ上は強く見える)となっているが、コアが前月比、前年比ともに8月と同水準見込みで、無難な通過が見込まれているが、ある程度のブレが出る指標だけに注意が必要。
ドル円は152円台を中心に153円トライの可能性を意識。
ユーロドルは昨日1.1580台まで下げる場面も1.16台に戻している。昨日の下げは水曜日の安値に届いておらず、下値トライに一服感も、戻りでは売りが出る展開か。1.15台を再度トライする流れを意識。
ユーロ円はドル円次第の面が大きい。基本は米CPI待ちも、ドル円が上昇した場合はしっかりとなりそう。
ポンドドルは1.3300台を一時付けた。大台割れには慎重も、流れは下方向か。
ポンド円はユーロ円同様にドル円次第。ただ、上昇した場合も204円手前には売り注文が入っているとみられる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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