ドル円、156円台前半に下落 市場の落ち着いた反応にドルが戻り売り=NY為替概況
ドル円、156円台前半に下落 市場の落ち着いた反応にドルが戻り売り=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って売りが加速し、156円台前半に下落。21日線に再び顔合わせしており、明日以降の動きが注目される。
米国によるベネズエラ軍事作戦にもかかわらず、米株式市場を始め市場は落ち着いた反応を見せ、ダウ平均が最高値を更新する中、リスク回避のドル高が後退した。この日発表のISM製造業景気指数が弱い内容となったこともドルの戻り売りを誘発。
一部からは、「今回の件は短期的な影響は小さいが、石油供給の確保という点で長期的には米経済に恩恵をもたらし、ドルを押し上げる可能性がある」との指摘が出ていたほか、「第3四半期の米GDPが好調だったことで、ドルには遅れて買い需要が入る可能性があるほか、1月と2月のドルは資金を引き付ける傾向がある」とも述べている。
一方、ベネズエラの件は、基軸通貨としてのドルの地位への脅威を解消するものではないとの指摘も出ている。貿易や外貨準備、国際取引におけるドルの利用を減らそうとする「脱ドル化」のテーマは、この種のニュースで消えるものではないという。ドルは金利差から見れば下落すべきだが、成長見通しからは上昇が示唆されるなど、現在は相反する要因が存在し、不確実性は高い状態にあるとも述べている。
ユーロドルはNY時間に入って買い戻しが膨らみ、1.17ドル台に戻した。ユーロドルは一時1.1660ドル近辺まで下落し、100日線に迫ったものの、1.17ドル台前半に戻す展開。21日線が1.1735ドル付近に来ており、その水準を回復できるかが目先は注目される。
一方、ユーロ円は戻り売りが強まり、一時182円台に下落。ユーロ自体が買い戻されたことで、ユーロ円も183円台に買い戻されたものの、21日線の下での推移。クリスマス前には185円に迫る動きを見せていたが、ここに来て次第に上値が重くなってきているようだ。
ポンドドルも買い戻しが強まり、1.35ドル台半ばまで上昇。一方、ドル円、ユーロ円は下落したものの、ポンド円は211円台半ばに上昇。本日はポンドの強さが目立つ1日となった。
本日は11月の英消費者信用残高とM4が公表されていたが、英銀行融資が堅調だったことが示された。予算発表前の不透明感にもかかわらず、消費や投資に与えた影響は想定よりも小さかったことを示唆している。11月の個人向け融資は計66億ポンドに増加し、住宅ローン融資も堅調だった。一方、住宅価格の伸びは短期的に鈍い状態が続く見通しだという。
融資の力強い増加はインフレが長期化するリスクを示すものの、現在の金融政策のスタンスが物価上昇抑制に傾く可能性が高いとの指摘も出ていた。また、景気減速もインフレ抑制に寄与すると見られ、英中銀は政策金利を年内に現在の3.75%から3.00%まで引き下げる余地があると述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





