ドル、金利差と成長差を背景に回復余地＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の昼に入ってドル円は１４７円台半ばでの推移となっている。この日発表のＩＳＭ非製造業景気指数が予想を下回ったことで、為替市場はドル安の反応を見せており、ドル円も一時１４７．３０円付近まで値を落としている。先週の米雇用統計を受けた急落も一服しており、次の展開を探る動きも見られている状況。

　アナリストは、米国の経済成長と金利差は他国に比べて依然として有利な状況にあることから、ドルにはさらなる回復の余地があると述べている。米国のインフレは高止まりが予想されるため、ＦＲＢが年内に利下げを２回以上実施する可能性は低いと見ているという。

　他国の中銀がより積極的に利下げを行っていることもドルを支える要因となると指摘。また、米国の関税政策が企業のコスト転嫁を通じてインフレを押し上げる可能性がある一方、成長鈍化はあるかもしれないが、景気後退まで陥ることは避けられる見通しも示した。

USD/JPY　147.49　EUR/USD　1.1582　GBP/USD　1.3314

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美